嘘だまり

何処(いづこ)へ ‐その13‐

何処(いづこ)へ ‐その13‐

「こんなつもりじゃなかった」 楓はもはやショウジを助け出すのは無理と覚ったのか、濡れた地面にへたばり、呆けたように繰り言を並べて悔やんだ。 家を包む炎は屋根を突き抜け天をも焦がす。火の回った屋根から瓦が次々と落ちた。「見よ! そこな翔司は萎れもせずに突っ立っているではないか、ショウジが焼け死んでも翔司が生きているということは、この男はショウジではなかったということだ」 肖造は勝利の宣言をするかのよ...

0
つららの下がる土蔵群

つららの下がる土蔵群

つららの下がる土蔵群  今年の降雪は少ないので徐雪の労は少なくて済む。  調べてみれば、今では消し込んでしまったが2014年2月9日付の旧ブログでも同じような記述をしている。(因みにこの年の8日に太平洋側では雪が降って大騒ぎだった)「今年の降雪は少ないので徐雪の労は少なくて済むのですが、例年に増して気温が低く、長いつららが見られます」  今回の旧ブログ名が見られる写真はその時のもの。 ―土蔵群― 明...

0
NO IMAGE

何処(いづこ)へ ‐その12‐

 翔司は目を凝らして嘘だまりの行方を確かめようとしたが、立っている所には火の粉が降りそそぎ、はじけた燃えかすが飛んでくる。やむなく、嘘だまりが見えた辺りに目をやりながら、少しずつ、後じさりで炎から遠ざかった。(ショウジは、声が聞こえた表の方へ逃げたのかもしれない) そう思った翔司が急いで表へ戻ろうとしたその時、手に持ったカメラのフイルムを装填する蓋が不意に開き、小さな筒状のものが地面に転げ落ちた。...

0
五箇山トンネル

五箇山トンネル

独特の形をしたトンネルの出入り口 Ranzou 02/11/2016  雪崩対策のために考案された Ranzou 02/11/2016  トンネルが開通するまでは五箇山が遠かった Ranzou 02/11/2016 ...

0
NO IMAGE

何処(いづこ)へ ‐その11‐

 煙ときな臭さが漂った。驚いた翔司が平屋の家を見ると、家から白い煙が立ち上り、小さな炎が見え隠れする。「炎……」「幼い頃、お世話になった病院」 翔司の記憶の中にある曖昧模糊としたものが渦となって浮かんでこようとして、さらに落ち着かなくさせた。 家の中から飛び出した鶏がけたたましい鳴き声をたてながら、羽をばたつかせてあちらこちらへと炎と煙から遠ざかろうとするが、依然、ショウジと楓の姿は見えない。「助け...

0
窓ガラスの霜

窓ガラスの霜

寒中お見舞い申し上げます  寒さはまだまだ続きます。インフルエンザが流行しているようですね。お互いに気を付けて健康でいたいものです。  30日の朝、車の窓ガラスに付いた霜が溶けるまでの間、窓ガラスにカメラを向けてみました。このような結晶が集まって白くなるのですね。お~さぶっ!! 素姓乱雑  Ranzou 01/30/2019  Ranzou 01/30/2019  Ranzou 01/30/2019 ...

0