嘘だまり

春を待つ

春を待つ

春を待つただ しんしんと雪が降る鳥の鳴き声を凍らせ 生き物の気配を閉じ込めてただ しんしんと雪が降る厳しい寒さは容赦なく地上を支配し  息苦しい鈍色にびいろが頭上をおおいただ しんしんと雪が降る白雪しらゆきの積み重なる下で  息をひそめて春を待つただ ひたすらに春を待つ...

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見つめる先

見つめる先

見つめる先背に積もった雪は口を厳しく結ぶ吽像の姿を寒さに耐える姿と重ねます辺りは一面の白い世界訪れる人はいなくても見つめる先に吽像は聞いているのです軽やかに春獅子の舞う音色を吽像は見ているのです春祭りに浮かぶ人々の笑顔を...

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足音が聞こえない

足音が聞こえない

足音が聞こえない 今日もあなたの足音が聞こえない 根雪を溶かすあなたに会いたい あなたは今どこを旅していますか 春一番は来たというのに ぬるむはずの水は刃やいばのように鋭く 三寒四温の文字は凍ったまま 郵便ポストを覗いて見ても 届いた荷物の中にも あなたの便りは見えません 耳を澄ましても足音が聞こえない 日めくりをめくっても 音沙汰のない日が続くだけ あなたの足音が聞こえない 浮かれる春の足音が聞...

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雪解け間近の散居村

雪解け間近の散居村

春のいたずら風が 目覚めよとばかりに カイ(注1)ニョの枝葉を揺らし 散居(注2)村を覆った 白い冬を引き剥がします もう春なんですね きまぐれなんかで 春の歩みを止めないで きまぐれなんかで 戻り冬をまき散らして 惑わせないでお願いだから 国道304号線より散居村を望むRanzou 03/04/2018  注釈 (注1)カイニョ 散居村の屋敷に垣のようにめぐらせて植えられた木々。屋敷林 (注2)散居村 田地の...

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過ぎ行く桜の贈り物 (2)

過ぎ行く桜の贈り物 (2)

過ぎ行く桜の贈り物 池面の波が桜や新緑の色を使い 池のキャンバスに気ままな グラデーションを描き 池面に群れる小鳥たちが 穏やかなひと時を演出します 過ぎ行く桜よありがとう この贈り物を 大切にしたい この贈り物が 次の年も続きますように 池面が鏡のように輝いています Ranzou 04/21/2018  夕暮れ前の穏やかなひと時Ranzou 04/21/2018  Ranzou 04/21/2018  ねぐらへでも帰るのでしょうか...

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