嘘だまり

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その一

 今日も瑞枝は泊りがけでいない。 夫婦になって月日が過ぎ、孫もできると他人の関係に戻るようだ。体の関係は遠ざかって久しく、子供が家から離れた今は部屋が空いているので、むろん寝室は別々だ。 幸い今日は孫が泊まりに来てくれて話し相手になってくれるらしい。孫は来年高校受験だとかで、爺ちゃんの家の静かな環境のほうが勉強に身が入るというので、自ら進んで爺ちゃんの食事の世話をかって出たという。 仕事が終わって...

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その二

「セックスなんて、お前にはまだ早い」「あら、早くなんかないわ。クラスにはキスどころか同級生と経験ずみの子が何人かいて、早苗なんか何にも知らないなんて馬鹿にされてるんだから。それとも聞かせるよりも、手っ取り早く誰かと経験したほうがいいというの」「それは……」「じゃ、聞かせるのね」 翔平は遠い過去を引き出した。 当時、翔平が勤めていた会社の社長は気さくな人で、グループの飲み会ともなれば社内だけでなく関連...

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その三

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その四

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その五

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その六