嘘だまり

ふるさと城端にて(2)

ふるさと城端にて(2)

小雪と庵唄 (2)の物語を始める前に、城端の曳山、庵屋台の一部を紹介いたします。2回目の今回は東下町の曳山、庵屋台曳山に鎮座する御神像は大黒天、安永3年(1774年)荒木和助の作神座の両脇には操り人形、左側が「ラッパを吹く人形」右側が「逆立ちかるわざ人形」両人形は明和2年(1765年)荒木和助の作曳山の呼称は東耀(とうよう)山、高さ5.91m、総重量6.7トン曳山に施された華麗な彫刻の一部曳山の車輪は外周に鉄輪が填まる...

ふるさと城端にて(3)

ふるさと城端にて(3)

小雪と庵唄 (3)の物語を始める前に、城端の曳山、庵屋台の一部を紹介いたします。3回目の今回は東上町の曳山、庵屋台。曳山に鎮座する御神像は寿老、安永2年(1773年)荒木和助の作曳山の呼称は鶴舞山、高さ6.51m、総重量8トン安永年間、小原治五右衛門の作(1772~1781)曳山の呼称に所以する「舞い鶴」の彫刻の数々曳山の車輪は外周に鉄輪が填まる。月の輪は二重で、他の山車の車輪よりも直径30㎝ほど大きい。本堅地黒蠟色塗で一...

幻が消えるとき(6)

幻が消えるとき(6)

 部屋を出た小雪がすぐに戻った時は、持っている盆の上にビール瓶とコップが乗っていた。「こちらの地ビールだけど」 翔一にコップを持たせるとすでに栓を抜いた瓶を傾け、コップに中身を注いだ。翔一小雪の変わらぬ気配りに感心しながら、中身を半分ほど空ける。いつも飲み慣れているビールに比べると、少し抜けたような気がしないでもない。しかも味が違う。「これも地ビールの特色」だろうかと翔一は思った。 小雪は、翔一が...